その正体は、ヤギ。でも一体なぜ、ヤギ……? という疑問への答えは、YouTubeで実際に動画を観ていただくのが、一番手っ取り早い。人気の秘密は、彼らの鳴き声にある。
ヤギは一般的に「メェェ」といった感じの鳴き方をすると思われているが、なかには、ビックリするほど人っぽい声で「ワーーーーッ」と鳴く個体がいる。これらの動画は、そんなヤギたち(たまに牛とかも)のおかしなシャウトを使って、数々のヒット曲や名曲をリミックスしているのだ。
「Goat Editions」「Goat Remix」といったキーワードで検索をすると、山のように関連動画がヒットするのだが、すでにアップされている曲には、前述のテイラー・スウィフト「I Knew You Were Trouble」(どうやら今はこの曲が一番人気らしい)、ジャスティン・ビーバー「Baby」のほか、ワン・ダイレクション「Live While We're Young」、ケイティー・ペリー「Firework」といった、今をときめくアーティストたちのヒット曲が並ぶ。
また、ボン・ジョヴィ「Livin On A Prayer」、ホイットニー・ヒューストン「I Will Always Love You」、マイケル・ジャクソン「Black or White」などの、音楽史に残る名曲のリミックスも人気が高いようだ。
ところが、である。リミックスで使われているヤギの動画のなかで、もっとも登場回数が多い顔の黒いヤギの素性が気になって調べてみたところ、衝撃の事実が発覚。「AjQ2891」というIDの人物が、YouTubeにオリジナル版と思しきそのヤギの動画を公開しているのだが、その説明書きにはこう記されていた。
「これだけはハッキリさせておきたい。これはオックスフォード種というヒツジで、ヤギではない。母のものだ」
件のヒツジの毛が短く刈られていたせいでヤギと見間違えられたようだが、もはや修正は不可能かと……。
関連URL: YouTube 「The Screaming Sheep(Original Upload)」(英語) YouTube 「Goat Editions」 検索結果