ケビン・ラッド豪首相は23日、ロイヤルベビー誕生を記念して、同国シドニーのタロンガ動物園が取り組んでいる、希少な有袋類「ミミナガバンディクート」の保全活動に1万ドル(約92万円)の寄付をすると同時に、同園の同意を得たうえで、ミミナガバンディクートの飼育施設に、赤ちゃんの名前をつけることを発表した。
さらに、ジョージ王子には、自身の名前がミミナガバンディクート保全活動の代名詞として語りつがれるという名誉に加え、ミミナガバンディクートのぬいぐるみや絵本、タロンガ動物園へのフリーパスなどが贈られる予定だとか。
タロンガ動物園はこの件に対し、「ロイヤルベビー誕生のお祝いにタロンガ動物園が協力できるのはとてつもなく光栄なこと」と公式サイトで喜びのコメントを発表し、これを機にミミナガバンディクートの保全活動への関心が高まることに期待を寄せているようだ。
オーストラリアの固有種であるミミナガバンディクートは、かつて同国では広く見られた小型の有袋類。生息地の減少や、本来オーストラリアには生息していなかった猫の格好の餌食となった影響で生息数が激減しており、絶滅のおそれのある動物のリスト「レッドリスト」にも、「危急種」として登録されている。ちなみに、ゲーム『クラッシュ・バンディクー』のモデルになった動物だとか。
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