ペットを飼っている状態で妊娠・出産を経験した女性とその家族を対象に実施されたこの調査では、妊娠・出産後に気をつけたことや、出産を機をペットに対して起きた心境の変化などについて聞いた。
まず「妊娠中、衛生面で気をつかったことについて」の問いでは、もっとも多かったのは「まぁまぁ気をつかった」(33%)だったが、次いで多かったのは「あまり気にしなかった」(27.5%)だった。特別神経質にならず、普段どおりの掃除や対策で十分と考える人が意外に多いようだ。
一方、何かしら「気を使った」と回答した人の具体的な対策では、「こまめな掃除」「ペットとの接触を減らす」「除菌・手洗いの徹底」などが特に多かったことに加え、「トイレの処理に気をつける」という意見も目立った。妊娠中に感染すると流産や胎児への影響が心配される「トキソプラズマ感染症」が広く認知されていることがうかがえる。
また、出産後のペットに対する気持ちの変化に関する問いでは、半数以上が「変化なし」と回答。何かしら「変化があった」と回答した人も、「あまりかまってあげられなくなってかわいそう」という回答がもっとも多く、そのほか「もっと愛しく思えるようになった」など、比較的ペットに対して好意的な意見が目立ったという。
ペット総研は今回の結果について、「いつも通り過ごした」「あまり神経質にならなくて大丈夫」といった意見が総じて多かったことから、「赤ちゃんもペットも同じ家族の一員」という感覚で、おおらかに構えている人が多いようだと分析している。
関連URL: ペット総研 「ペットと赤ちゃん」