29日付の英「デイリー・メール」によると、この出来事の被害者は、イングランド南部のウィルトシャー在住のアーネスト・リードさんと、愛犬のオスのプードル「スキャンピー」。リードさんはその日、夜22時ごろにスキャンピーを連れ日課の散歩に出かけたとき、何かが燃えるような臭いがしたことを記憶しているという。
誰かがゴミでも燃やしているのだろうと、あまり気にとめることなく散歩を続けた彼らだが、スキャンピーが街灯のポールにオシッコをしようとしたときに異変が起きた。スキャンピーが突然悲鳴をあげ、驚いたリードさんが振り返ると、彼は3メートルも離れた芝生の上に倒れていた。
「最初は、スキャンピーがうっかりハリネズミの上に座ってしまったと思ったんだ。この辺にはよくうろついているからね」そう語るリードさんだが、そのとき、焦げくさい臭いのことを思い出した。
スキャンピーがオシッコをしようとしたポールをライトで照らすと、大量の煙があがっていた。元電気技師のリードさんは、ポール内部の電気コードがショートし、漏電していることを、瞬時に理解した。
ふたりが散歩に出かける前、そのポールには燃えたモペット(小型のバイク)が立てかけてあったそうで、その熱の影響で断線したのではないかと見られている。
散歩前にモペットはすでに撤去されていたため、ふたりはまさかポールがそんな状態になっているとは知るよしもなく、オシッコをしようとあげた足がポールにふれたことで感電し、その衝撃でスキャンピーは3メートルも吹き飛ばされてしまったというのが、ことの真相だった。
芝生の上でブルブル震えて動けなくなっているスキャンピーを慌てて動物病院に連れていったリードさんだったが、240ボルトの電気ショックを受けたにもかかわらず、なんと無傷ですんだ。ただ、この出来事がひどくトラウマになってしまい、散歩中、電柱などには一切近づかなくなってしまったそうだ。
リードさんは一連の出来事を即地元当局に報告し、ポールはすぐに修理されたそうだが、故障したポールを放置していたことでスキャンピーが感電してしまったことに対しては、一切謝罪はないという。これに腹を立てたリードさん、「スキャンピーの診察代を請求するつもり」だとか。
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