その結果によると、まず「愛犬のデンタルケアで活用しているもの」に関する問いでは、もっとも多かったのは「デンタルケアおやつ」で、次いで「歯ブラシ」「デンタルケアおもちゃ」と続いた。
また、歯ブラシなどを使用した本格的な歯みがきの頻度に関しては、「毎日」と回答した人が12.6%で、「1週間に1~2回程度」(24.8%)と合わせると、比較的頻繁に手入れを行っているオーナーが37.4%にのぼった。
さらに、デンタルケアおやつを与える頻度も「毎日与えている」「1週間に数回与えている」の回答数を合わせると51.6%と半数を超え、愛犬のデンタルケアが徐々にオーナーの間に浸透してきていることをうかがわせた。
その甲斐あってか、「愛犬が歯周病と診断されたことはあるか」の問いに対し、「ない」と回答した人は、7割近い67.6%にのぼった。
しかし一方で、「愛犬は歯ブラシで歯みがきされることを嫌がりますか」という問いに対しては、「手がつけられないほど嫌がる」「嫌がるが、なんとか歯みがきさせてくれる」を合わせると、程度の差はあれ、78.5%の愛犬が歯みがきを嫌がっていることがわかった。
デンタルケアの悩みに関する自由回答でも、「愛犬が歯みがきを嫌がるので、ついケアを怠ってしまう」といった意見が多く見られたという。その重要性は認識しつつ、愛犬が嫌がるため、なかなか思うように歯のケアができないというのが現状のようだ。
ペット総研はこの結果を受け、「すでに成犬に達し歯みがき慣れしていない愛犬の場合も無理とあきらめず、デンタルケアおやつやおもちゃを使うなど、できる範囲のケアを行うだけでも、歯の状態の改善につなげることができるのでは」とアドバイスしている。
関連URL: ペット総研 「愛犬のデンタルケア」