米「abcニュース」によると、米ウェスコンシン州在住のロイス・マティカウスキーさんは6年前、大切な結婚指輪をなくしてしまった。家のなかや庭、車内はもちろん、愛犬の排泄物までチェックしたが見つからず、もう戻ってはこないものと諦めていた。ダイヤのついたその指輪は、1万ドル(約100万円)相当だったという。
そんな状況が先月末、急展開を迎えた。それはマティカウスキーさんが庭で、孫と一緒に棒つきアイスを食べていたときのこと。愛犬のロットワイラーミックス「タッカー」がハァハァと喘いでいたので水を与えようとしたとき、ふと孫娘に目を向けたら、彼女が手にしているはずのアイスがなくなっていた。
“食べ物泥棒”の異名を持つタッカーが、アイスを孫娘から奪い、棒ごとペロリと丸飲みしてしまったのは明白だった(実際、マティカウスキーさんが見たら、タッカーは口元をペロペロと舐めまわしていたとか)。
棒を飲み込んだことでタッカーの具合が悪くなることを恐れたマティカウスキーさんだったが、幸いにもそれからほどなくして無事棒を吐き出し、事なきを得た。
ところが話はここで終わらなかった。2日後、タッカーの様子がまたおかしくなり、吐きそうな様子だったので夫のダンさんが庭に出したところ、タッカーが何かを吐き出した。マティカウスキーさんが掃除をしようとタッカーの吐しゃ物に近づいたとき、何かがキラリと光った。よく見ると、そこにはなんと、6年前になくしたはずの結婚指輪が。
「それを見て、思わず叫んじゃったわ!」と、無事指輪を取り返したときの喜びを、マティカウスキ-さんはこう振り返る。タッカーのかかりつけの獣医師によれば、アイスの棒が刺激になり、指輪を吐き出させたのではということだったが、念のため、他にもお宝を抱えていないかレントゲンを撮ったそうだ。
ちなみに、マティカウスキーさんは食いしん坊な愛犬を怒るどころか、「友達たちから“私もダイヤを吐く犬がほしい!”とうらやましがられているのよ」と、鼻が高い様子だ。
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