犬オーナー1414名に対して実施したこの調査によると、愛犬の年間の総飼育費は19万3162円で、昨年同様の調査を行った際の総飼育費18万8879円に比べ102%と、わずかながら支出が増えている結果となった。
項目別に見ると、なかでも目立つ増加傾向にあったのは「ペットホテル・ペットシッター代」(前年比111%)、「ペットサロン代」(109%)だった。
「ペットフード代」(99%)、「トイレ代」(100%)、「治療費」(100%)などの生活に欠かすことができない項目は、ほぼ横ばいで推移していることと合わせて考えると、支出のバランスが変わったというよりは、最近の景況感の回復で、ペットオーナーの生活に多少の余裕が生まれているのではと推測できそうだ。
しかし一方で、「ペットにかかるレジャー代」は、犬種によっては大幅な増加を見せたものの、全体では昨年比89%と、もっとも大きな落ち込みを見せた。
支出の増減に関するオーナーの体感では、昨年同様「変わらない」(41.3%)がもっとも多かったが、続く「増えている」は昨年の26.7%より6.5ポイント多い、33.2%となった。
また犬種別では、トイ・プードルは他の犬種に比べ突出して「ペットサロン代」が高かったり、「ペットフード代」ではレトリーバー犬種の支出が目立って多かったりと、犬種の特性や体の大きさにより、支出のかかり方が大きく異なることがわかった。
ペット総研は今回の結果を受け、「愛犬選びの際には、“この犬種を飼うにはこの程度お金がかかる”というひとつの基準として、参考にしてみては」とアドバイスしている。
関連URL: ペット総研 「教えて!愛犬の飼育費」