県のまとめによると、2013年度に同センターなどに持ち込まれた猫は1188頭で、前年度に比べ362頭減り、殺処分されたのは1045頭(同422頭減)、新しい飼い主に譲渡されたのは143頭(同60頭増)だった。
また同センターなどに持ち込まれた犬は、野犬の捕獲数の増加などにより前年度より7頭多い374頭、うち殺処分されたのは216頭(同14頭増)、譲渡できたのは159頭(同6頭減)だった。犬の殺処分数が増えて、譲渡数が減っている理由は、高齢や病気の犬が多かったためとされている。
自治体は、動物愛護センターなどに持ち込まれた動物を「引き取らなければならない」と定められていた動物愛護管理法改正が昨年9月に改正され、新しい飼い主を探す努力をしていなかったり、動物が年をとった、けがをしたなどの理由で手放そうとした場合、「引き取りを拒否」できるようになったことで、県は「犬や猫を手放そうと思った飼い主が考え直すきっかけになっている」とみている。
昨年9月から引き取りに関する相談件数や、引き取りを考え直すように説得した件数の調査を始めた結果、昨年9月~今年3月の間で、猫の引き取り相談52件のうち14件、犬の引き取り相談44件のうち30件が説得に応じたという。県衛生薬務課は「法改正によって、飼い主に引き取りを拒否する理由が説明しやすくなった」とし、「飼い主は安易な理由で飼い犬や飼い猫を手放してはいけないということを理解してほしい」と訴えている。
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山梨県の犬猫処分数が昨年より408頭減り、過去最少
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