米オクラホマ州オクラホマシティの道路脇で、ホームレスの男性が倒れているのが発見された。当時気温は38度を超える暑さだったが、そのブルテリアは飼い主のそばを離れることなく、まるで倒れている飼い主をガードしているようだったと動物管理官は話した。
警察によると、男性はすでに死亡していたが、事件性は見られず、死因は不明だが自然死とみられている。亡くなったのはロナルド・ワードさん(73歳)で、そばを離れなかったブルテリアはワードさんが面倒をみていた犬だとわかった。警察が、ブルテリアをワードさんから引き離そうとしたが、犬はワードさんのそばから離れたがらず、オクラホマシティ動物シェルターの動物管理官に引き渡された。
シュルターに置かれた犬は、他の犬に吠えられても反応せず、食べることも拒否し、深い悲しみにひたり、「ひたすら飼い主が戻ってくるのを待っているようだ」と動物管理官は話した。
動物福祉管理者のシェルダン・ロウリーさんは、「犬は飼い主のそばに戻りたがっていました」と語り、別の動物福祉監督ウェンディ・ピアソンさんは、亡くなったワードさんがこの犬をとても深く愛して、よく面倒をみ、大切に育てたのがわかる、と話した。ピアソンさんは、「この犬を見れば、ワードさんがどんな人格者だったかがわかる」と語っている。
ブルテリアは、この後シェルターで新しい飼い主を探すことになっていたが、ロウリーさんたちが亡くなったロナルドさんの親族を探し出し、ブルテリアのことを相談したところ、その親族に引き取られることになった。ブルテリアは、初対面の親族の声を聞き、ワードさんを思い出したのか、喜んでついていったという。
関連URL: 「DAILY NEWS」掲載記事(英文)