アンケートに答えたのは、飼い猫が「1歳以下」「2歳~4歳」「5歳~9歳」「10歳~14歳」「15歳以上」の5つの年齢に分けられたそれぞれ100名の飼い主(計500名)。「与えている食事のタイプは?」と言う質問には、約9割が「市販のドライ(カリカリ)」、次いで全体の半数近い48.2%が「市販のウェット(缶詰・パウチ)」、この両方を一緒に与えていると回答した方が43.6%という結果になった。
「現在の食事タイプを選択した理由」としては、ドライ派もウエット派も「価格が手頃」「品質が良い」「信頼できるメーカー」という順で続いたが、ドライ派は4位に「健康に配慮している」を選び、ウェットは「成分・栄養バランスが良い」、続いてドライ派は5位に「総合栄養食である」、ウェット派は「その他」という回答。このウェット派の「その他」では、「高齢猫にも食べやすい形状」「毛玉ケアができるから」などの答えが目を引いた。
「フードを変えるきっかけ」の第1位は34.7%の飼い主が「そのとき与えていた食事を食べなくなったから」と回答。猫の食に対する気まぐれに振り回され、それでも猫が気に入って食べてくれる身体に良いものを与えたいという愛情が見える。
飼い主が一番心配する猫の疾患は「下部尿路疾患」で、「発症はしていないが、ケアを開始している(しようと考えている)」という人から、「発症中・発症後に完治した」という人まで含めると、全体の3割近くにのぼった。また、食事で「下部尿路疾患」に配慮したいと考える飼い主が多く見られた。それ以外の病気の予防のためのケアでは、「肥満症」「腎不全」「歯周病」「目の病気」と続いた。
「下部尿路疾患」「腎不全」のケアに対する関心は、年齢が上がっていくにつれて増加していき、「10歳~14歳」では20%、「15歳以上」では24%の人が、「発症していないうちからケアを始めたい」と考えている。「肥満症」のケアに対する関心は、「2歳~4歳」が最も高く、次いで「5歳~9歳」。具体的には、「食事量に注意して食べ過ぎを防ぐ」「低カロリーのフードを与える」などの回答があった。
この500名の飼い主の調査から、「食事を通じ愛猫の健康管理を行いたい」、そして病気の発症を防ぎ、いつまでも元気でいてもらうためには、「年齢に応じたケアが重要なポイントだ」と考える飼い主の意識の高さがうかがえる。
関連URL: 『愛猫の食事と健康管理について』 アイシア株式会社HP