ナショナル・ジオグラフィックの動画をアップしている「Nat Geo Wild」で紹介されている動画の中で、犬との散歩を好む猫の動画が160万以上のアクセス数を集めて人気になっている。そもそも、猫にとって犬は天敵。幼い頃から一緒に育ってきたのならともかく、おとなになったもの同士が打ち解けるのはなかなか難しい。にもかかわらず、話題の猫は毎日犬と連れだって散歩をするというから驚きだ。
14歳になるチョコレート色のラブラドール・リトリバーのターベルは、盲目で耳もあまりよく聞こえていない。成犬になっていたターベルを引き取った飼い主のアンさんは、「ターベルは子犬のときに壁にぶつけられた虐待のせいで目が見えなくなった」と語る。そんなアンさんのところに、ある日オスの野良猫がやってきた。プディタットと名づけられた猫は、他の猫とはなじめないのに、なぜかターベルには強い関心を示し、つねにそばに寄り添うようになった。
「プディタットは他の猫よりターベルのほうが好きみたい。ターベルの目が見えないのがわかっているのね。すぐに仲良くなって、プティタットはいつもターベルのそばにいるわ。寝るときも一緒。何かの絆で結ばれているのでしょう。会った瞬間に、ひと目惚れみたいな何かが生まれたの」とアンさんは語る。
2頭の日課は、連れだって歩く散歩。嗅覚だけが頼りのターベルは、前を歩くプディタットのあとをゆっくりとついていく。「こんなに微笑ましい光景を見ることができる私は幸せだわ。こんなに固い絆で結ばれた、お互いを頼りにしている犬と猫を今までに見たことがない」とアンさんは優しく微笑んだ。
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盲目の犬の目となって散歩を楽しむ猫
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