作者で漫画家の「ねこまき」さんは、旦那さんとお姑さん、そして12歳になる「にゃんこ先パイ」と暮らしていた。そこに2ヶ月の子猫「どんぐり」が仲間入り。子猫特有の怖いもの知らず、大胆で行動力のある「どんぐり」のおかげで、もともと恐がりで神経質な「にゃんこ先パイ」は便秘になるほどのストレスを味わう。はたして、この2匹が真の友情で結ばれる日はくるのだろうか?
性格が違いすぎる2匹を見守る家族の、ハラハラやドキドキがゆるゆる描かれた本作は、ラフな絵のタッチとも相まって、ほのぼのとした優しさに満ちている。猫の同居人にとっては、「うちでもあるある」「うちのニャンコと同じ」とクスッと笑える描写が随所にあり、楽しめる猫マンガエッセイだ。
同じ作者が描く、しがない中年サラリーマンの親父たちが「柴犬」に変身する悲哀をユーモラスに描いた笑劇作「しばおっちゃん」も発刊されており、作者「ねこまき」さんの直筆コラボイラストサイン色紙や、複製原画が計25名に当たる2冊同時発売記念フェアも開催されている。
関連URL: 「ちびネコどんぐり」