米バージニア州に住んでいたアシュリー・バースさん一家は、2014年9月9日、ハワイに引っ越す準備の荷造りで忙しくしていた。そんな騒動のなか、飼い猫のミー・マウの姿が見えないことに気づいたアシュリーさんは、ミー・マウが引っ越しの騒動を嫌ってどこかに隠れているか逃げ出したかと思い、空っぽになった家でミー・マウの帰宅を待つために出発を3日延ばした。

　結局、家族はミー・マウと会うことが叶わず、悲しみに包まれたままハワイへ。そして、引っ越しから36日目に、本土から船便で送った家財道具が届いた。引っ越し業者が段ボール箱をトラックから荷下ろししていたとき、箱のひとつからか細い猫の鳴き声が？！　信じられない思いでアシュリーさんが箱を開くと、そこにはガリガリにやせ細ったミー・マウが横たわっていた。ミ－・マウの体重は半分以下になっており、ずっと箱の中で光を浴びていなかったので目が開けられず、ひどい脱水と飢餓で危険な状態だった。

　偶然、猫が入り込んでしまった箱を閉じてしまったのか、何者かがわざと猫を閉じ込めて梱包したのか、なぜ猫が箱に閉じ込められていたのかについては、いまだにわかっていない。アシュリーさんは、「彼女がどうやってこの旅を乗り越えてきたか信じられない」と奇跡の再会を喜んでいる。しかし、ミー・マウは、ハワイ入国のための動物検疫を済ませていなかったので、3ヶ月間獣医師の管理下に置かれ、家族と暮らせるまでまだ時間がかかりそうだ。

関連URL: 10 WAVY.com（掲載記事/英文）