「食」は、生命の基本である。飼われているペットは、オーナーが選択し、与えるもののみを食べているわけだが、果たしてオーナーは現在与えているフードに納得しているのだろうか。さまざまなペットフードが販売されている中で、オーナーが「フードのパッケージで一番注目するポイント」や、「ペットフードの安全性の指標」とするものはどんなところだろう。今回の回答総数757名のうち、犬のオーナーは489名、猫のオーナーは268名だった。

　「ペットフードを選ぶ上で一番重視しているポイント」の第1位は「栄養面」、僅差で「安全性」、「嗜好性」が続いた。2位の「安全性」に関する「具体的な指標」としては、「安心できる原産国」「信頼できるメーカー」「各原材料の産地が開示されている」が上位を占めた。

　続いて、現在「日本国内で流通しているペットフードの安全性を信頼しているか」という質問には「全面的ではないが信頼できる」「全面的に信頼できる」が約59%、「国産品のみ信頼できる」が21.5%とする一方、「あまり信用できない」「まったく信用できない」が9.9%、「よくわからない」と答えた人が17%もおり、人間用の食材でも偽装が騒がれた事件など、世相はペットの食事にも反映しているようだ。

　フードの安全性についてオーナーがチェックできるひとつにフードのパッケージに書かれている品質表示などがあるが、オーナーが「フードのパッケージで一番注目するポイント」は、「原材料・成分値」（32.0％）と「原産国」（18.2％）に最も関心が集まり、次いでフードの「製品特徴（関節や整腸サポートなど）」が17%、「総合栄養食の記載（11.1%）と続いた。

　多くのオーナーは現在すでに信頼できるメーカーのものを与えているようだが、もっと良いものはないか、もっと安全なものはないかと日々リサーチしている様子がうかがえる結果となった。

　「ペット総研」では、現在、第93回アンケート調査「ペットの通信簿2015＝犬編＝」を2016年1月5日（火）まで実施中。こちらの調査結果は、2016年1月下旬に公開予定だ。

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