動物福祉の福祉と倫理・セミナーシリーズが、4回にわたり、ウインクあいちセミナールーム1203(愛知県産業労働センター・名古屋市中村区名駅4丁目4-38)にて開催される。日程は、第1回目が7月1日(月)、2回目が9月9日(月)、3回目が12月2日(月)、4回目が2020年3月2日(月)。
人は、動物から多くの恩恵を受けて生活しているが、その動物たちの飼育環境、福祉の状態をどのように考え捉えるかについては、無知であり、無知であるがゆえに、多くの動物たちの福祉を知らず知らずのうちに侵害してしまっている。
本セミナーシリーズでは、動物の認知心理学・動物福祉を専門とする東山動物園の企画官、元京都大学霊長類研究所准教授の上野吉一先生を講師に招き、セミナー形式の情報提供及び、ワークショップ形式による参加型のプログラムを組み合わせて、動物の福祉と倫理についてじっくり学ぶことができる。
動物に関わる職業人や、ボランティア活動を行っている人を対象に、動物福祉に関する理解を深めると同時に、人と動物が共に生活していく中で判断の指針になる倫理について学ぶ場を作る。そして、それらを学んだ人が、各自の現場においてその学びを活かし、仕事や活動に取り入れることで、人と動物がより良い形で共生できる社会づくりに貢献することを目的にする。
7月1日の第1回では、『動物福祉とは何か?』-動物愛護と“日本的”動物福祉-、9月9日の第2回では、『動物のココロ“認知と情動”』-恐怖とは何か?怒りとは何か?喜びとは何か?-、12月2日の第3回では、『環境エンリッチメントと動物の幸せ』-動物が主体性と潜在能力を発揮するために-、3月2日の第4回では、『生きていることは、すなわち幸せなのか?』-心身の健全性と生物学的幸福論、客観的判断と主観的判断の間で-が予定されている。
時間は午前10時半から3時半まで。参加費は、1回2,000円。定員は各回50名。問い合わせは、電話:058-214-3442 。
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