縄文犬が先祖といわれている日本古来の犬である柴犬。これまでに何度も絶滅の危機を経験しながらも、天然記念物として人々に愛されてきた。
そんな柴犬がいま、海を越えて台湾で人気を集めているようだ。公園などの広いスペースに行くと必ず柴犬を見かける。
「台湾柴犬クラブ」によると、柴犬は5年ほど前から人気になり始めた。都会のマンションでも飼えるサイズ感、あまり吠えない、臭いがきつくない、健康で体が丈夫、優しい性格といった特徴が人気の理由として挙げられる。
また、日本の文化が浸透している台湾では、日本の映画やドラマ、コマーシャルに出てくる柴犬を目にする機会が多く、柴犬のキャラクターおもちゃなども人気につながった。
現在どれくらいの数の柴犬が台湾にいるのかわからないが、1人のブリーダーが平均して月に4匹のペースで柴犬の子犬を販売している。ペットショップでは柴犬の子犬が1匹390ドル〜820ドルで売られている。
その一方で柴犬人気にあやかり、利益重視で倫理に反するブリーダーも増えて問題になっている。動物保護施設を運営するシュウ氏は「後になって遺伝子の健康問題に気づくこともあるので、子犬を買うときは必ずその親犬にも会うことが大事」と警告を鳴らしている。
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