7歳のアラスカンハスキーのインディは、ミネソタ州でソリ犬として活躍していた。しかし3年前に片目の視力を失くし、それから間もなくもう片方の目の視力も失ってしまった。
彼の飼い主であるフランクは盲目のインディを室内犬にしようと考えたが、視力を失ってもとにかく走るのが大好きなインディを見て、ソリ犬のチームに留めることを決めた。
1年の訓練を経て、インディはソリ犬として走れるようになり、数々のレースにも参加している。
チームでのインディの立ち位置は、犬ソリ用語で言うところの「車輪」だとフランクは説明している。車輪としてインディはチームの最後尾を走るのだが、ソリ操縦士の真前でもあるため非常に重要なポジションだ。
インディは訓練を重ねて少しずつ走れる距離を伸ばし、1月に行われた100マイル(160キロ)のレースを見事完走。彼の体力と能力はほかの犬とほとんど変わらないレベルにまで達している。
でもこれでインディは満足しない。現在は300マイルのレースにむけてトレーニングに励んでいる。そんな過酷なレースについていけるか周りは心配しているが、フランクは気楽に構えているようだ。
「レースのあとに頑張ったねと褒めてもらい、おやつをもらえさえすればインディは大満足なんだ」と彼は笑って話す。
障害があっても気にせず、好きなことに夢中で取り組むインディの姿に多くの人が勇気づけられている。
関連URL: Blind Sled Dog Completes 100-Mile Race in Minnesota — and a 300-Mile Race Is on His Agenda Next