犬と触れ合っていると、犬が喜んで顔や手などをペロペロと舐めてくることがある。そもそもどうして犬は人を舐めるのだろう?
動物行動学のバーチ博士によると、犬はもともと食べ物を探す訓練として舐めるという行為を始めた。
人間の肌はほんの少し塩気があるため、犬はその塩味を気に入って舐める場合がある。とくに夏場やジム帰りに積極的に寄ってくるなら、間違いなくあなたの汗の味を楽しんでいるのだろう。
でも犬が人を舐めるのは塩分補給のためだけではない。人と犬が深い絆で結ばれるようになるにつれ、舐めることは愛情表現としての意味合いが強くなっていった。飼い主に「好きだよ」と伝える手段であり、また舐めることで犬自身が安心したり癒される効果もあるようだ。子犬のときに母親から体を舐めてもらった記憶があるかもしれない。
舐める行為は遺伝的には問題ないが、もし犬が犬自身や飼い主、あるいは特定の物を過度に舐めるようであれば制限をしたほうがいい。舐めることで刺激を求めているか、または不安や退屈を紛らわそうとしている可能性がある。
愛犬に舐め過ぎの傾向があったら、まずは病院で健康の問題がないかを確認してほしい。問題がないのであれば、舐め始めたらすぐに違う遊びにさそったりして気をそらすといい。
でも結局のところ、犬が舐めるのはあなたを愛しているからだ(あとは、きっとおやつをもらいたいから)。
関連URL: Why Do Dogs Lick? The Evolving Meaning of This Loving Gesture