自分があくびをしたときに、それを見ていた飼い犬もつられてあくびをしたという経験はないだろうか?
人のあくびが犬にも伝染するというのは気のせいではなく本当のようだ。ではなぜそんな現象が起こるのだろう?
これまでに欧米を中心に6つのリサーチがおこなわれ、研究者たちは計257匹の犬を対象にあくびの謎を解明しようとしてきた。
ある研究者は、犬はあくびをすることで体温調節をしたり頭を冷やしていると仮説づけた。あくびでより多くの酸素が体に取り込まれるからだ。
近年での研究では、あくびの伝染は共感の表れだという説が出てきた。つまり、もし飼い主があくびをした後に飼い犬もあくびをしたら、犬は飼い主に対して何らかの共感を抱いているということになる。
しかし最も新しい研究はその共感説を否定しており、あくびの伝染と共感には明白な関連性がないと説いている。
ただそれは、先行研究では関連性を十分に証明できていないだけで、関連性がまったくないと言い切っているわけではない。
結局のところ、なぜ犬が人につられてあくびをするのかはまだはっきりわかっていない。共感反応なのか、そうはでないのか...。
飼い犬があくびをしたときは過度に反応せず、新たな研究結果が出るまで首を長くして待っていてほしい。
関連URL: A new study says human yawns are contagious to dogs but that may not mean what we think it means