スイスには動物を守るためのさまざまな法律があるが、モルモットに関しては「1頭だけ飼ってはいけない」という変わったきまりが存在する。
モルモットは社交性の高い動物で、精神的な安定を考慮していつも同じ種の仲間と一緒に暮らすことが求められるそうだ。そのためスイスを含むヨーロッパの国々はモルモットの多頭飼いを義務付けている。
たとえば2頭飼っていて片方が死んでしまった場合、飼い主はすぐさま代わりとなる新しいケージメイトを見つけないといけない。
しかし、モルモットという生き物は少し複雑で、独りきりを嫌がるものの、一緒に暮らすケージメイトは誰でも良いわけでなない。
若いモルモット気性が激しく落ち着きがないので、4、5歳の熟年のモルモットはイライラしてストレスを抱えてしまう。
ペットショップでは赤ちゃんや若いモルモットしか売っていない場合が多いので、高年齢のモルモットを新たに探すのはなかなか難しそう。モルモットを飼い始めるとずっとそのジレンマがつきまとうのかと思うと容易には手を出せない。
スイスには他にも日本にはない動物に関する法律があり、犬を飼いたい人は必ず事前に犬の世話の仕方やしつけを学ぶ研修を受けなければならない。また、漁師は人道的な魚介捕獲についてのコースを受けてからでないと漁を行ってはならないそうだ。
関連URL: Why it’s illegal to own only one guinea pig in Switzerland