アメリカに住むビーグル犬の雑種であるミックスは、生まれて3年間ずっと孤独な生活を強いられていた。
飼い主の家には入れてもらえず、外にある小屋のなかで夏の暑さや冬の寒さに耐えながら暮らしていた。散歩にも連れてもらえないため、小屋の中は排泄物やゴミであふれた不衛生な状態だった。
アメリカを本拠地とする動物愛護団体「PETA」のスタッフは度々ミックスを訪れ、飼い主に対して状況の改善を求めた。それができないなら施設に引き渡すように頼んだが、頑固な飼い主はそれを認めようとしなかった。
スタッフはその後も何度か訪れては小屋の掃除をしたり、冬には暖かい干し草を持ってきたりしてミックスの世話をし続けた。スタッフの訪問は、ミックスにとって唯一人間と触れ合って愛情を与えてもらう時間だった。
しかし、明るく希望を持ち続けたミックスは人生を変える大きな転機を迎えた。3年かかってやっと飼い主が諦め、PETAにミックスを引き渡したのだ。
ミックスは新しい里親に引き取られ、今年はその家庭で初めてのクリスマスを体験している。暖かい家で寝転がり、ふわふわのカーペットに背中を擦り付けているミックスはとても幸せそうだ。
そしてクッキーを食べたり、プレゼントのおもちゃで遊んだり、クリスマスソックスを噛んだりしてクリスマスを満喫している。
孤独で辛かった3年間があったからこそ、新しい飼い主との触れ合いや一緒に過ごす時間がスペシャルに思えるのだろう。「クリスマスのお願いは本当に叶うんだよ」と、ミックスが私たちに教えてくれているようだ。
関連URL: Beagle Mix Spends His First Christmas with New Family After Living in Outdoor Pen for 3 Years