遺産相続といえば、どこの国も大抵は亡くなった人の家族や親族、近しい人に遺産が受け渡すことが多い。しかし、自分の愛するペットに大金を残してこの世を去ったアメリカ人男性が話題となっている。
テネシー州で暮らしていた裕福な男性は8歳のボーダーコリーを誰よりも愛していたが、悲しくも昨年愛犬を残して亡くなってしまった。
彼は自分が亡くなった後、愛犬のルルが安心して生きていけるかとても心配していた。そして何を思ったのか、遺書に「自分が死んだらルルを名義にした信託に5億円を送金する」と明記したのだ。
ルルは現在、亡くなった男性の友人である88歳の女性マーサさんの家で暮らしている。マーサさんはこれまで男性が仕事で街を離れるたびにルルのシッターとして世話をしてきた。男性はルルの世話に慣れており、我が子のように可愛がってくれるマーサさんを信頼していた。
遺書にもマーサさんが「ルルの正式な世話人」であることが明記されており、ルルが引き継いだ大金はマーサさんを通してルルの世話代に使われることになっている。
大金を得たルルはダイヤモンドの首輪を身につけたり、高級ステーキを食べているわけでもなく、いたって普通の暮らしをしている。
マーサさんとルルが5億円を使い切ることができるのか疑問だが、マーサさんは「試してみる価値はありそうね」と笑っている。
遺書にはルルの死後、お金はどうなるのかはっきり明記されていないが、おそらくはマーサさんかチャリティーに引き渡されると思われる。
お金に困っている人であれば、誰もがマーサさんの代わりにルルの世話役を買って出たいだろう。
関連URL: Tennessee Man Leaves $5 Million to 8-Year-Old Dog Lulu in His Will: 'He Loved That Dog'