イギリスのチェスター動物園で3月3日に男の子のキリンの赤ちゃんが産まれた。
藁で作ったふわふわのベッドで誕生した赤ちゃんは180センチの身長で、産まれてすぐに自分の足で立ち上がり、よろよろと最初の一歩を踏み出した。
「キリンは立ったまま出産するので、出てきた赤ちゃんは約2メートルの高さからボトンと地面に落ちてしまいます。危険な印象を受けるかもしれませんが、落ちることで母親と繋がっていたへその緒が切れ、赤ちゃんは自力で呼吸をしようとするのです。ドラマティックな始まりですが、それがキリンのやり方なんです」とキリン飼育チーム責任者のサラさんは語る。
母親キリンのオーラは13歳で、15ヶ月の妊娠期間を経て出産した。ベテランママなので慣れた様子で赤ちゃんの世話をし、寄り添いながら母子の絆を深めている。
ウガンダキリンは絶滅危惧種でこの数十年で頭数が半分以下に減ってしまっているため、赤ちゃん誕生はチェスター動物園にとってとても嬉しいニュースとなった。
動物園にはほかに8匹のキリンがおり、親世代のキリンは叔父叔母になった気持ちで出産したオーラを気遣っている。若いキリンたちも嬉しくて走り回っており、きっと赤ちゃんが大きくなったら兄弟のように仲良く遊ぶのだろう。
現在動物園はコロナの影響で閉園しているが、生後1週間のキリンの赤ちゃんの写真を公開している。すでにカメラ慣れした赤ちゃんはさまざまな表情や仕草を見せてくれ、動物園で最もフォトジェニックなキリンとして人気が高まっている。
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