最高気温41度の灼熱のアリゾナ州ファウンテンヒルズで、ある女性が飼っている犬が捨て猫のヒーローになった。
その日、女性がハスキー犬のコーダを散歩していると、突然コーダは女性を引っ張り、黒いゴミ袋に入った赤い保冷バッグの方に強い関心を示した。その袋はちょうど保護猫施設の前に捨てられていた。
あまりに真剣にコーダが保冷バッグの匂いを嗅ぐため、女性は恐る恐るバッグを開けてみた。すると驚いたことに、なかには生きた黒猫が入っていたのだ。
保冷バッグに入っていたとはいえ、ずっと外に放置されていたためバッグのなかは温かく、それ以上長く閉じ込められていたら猫の命に関わっていただろう。
保護猫施設はその猫を引き取り、ジュリアンという名前をつけた。その名前はデンマーク文化に由来し、「怖いもの知らず」という意味がある。
幸いジュリアンは特に健康に問題はなく、施設でケアされながら新しい環境に馴染んでいるようだ。
その保護猫施設前では、2021年にジュリアンを含めてすでに3匹の猫の放棄があった。施設担当者は怒りの念を抑えられない。
「動物に対して決してやってはいけないことです。動物に限らず誰に対しても。動物は声を上げられないし、何が起こっているのか伝えることもできないのです」。
ジュリアンの件は現在地元警察が情報収集を進めており、放棄者が見つかった場合は法により厳しく罰せられることになる。
関連URL: Dog Helps Rescue Cat Abandoned In Plastic Bag Outside Arizona Shelter in 107-Degree Weather