フロリダ州は野生のワニが多数生息することで知られており、州民の多くはワニが出没した場合に取るべき行動をわきまえている。ワニに出くわしたときはむやみに近づかず、ワニホットラインに電話をして専門業社に捕まえてもらうのが通常だ。

しかし、同州オレンジカウンティでワニに遭遇した男性マリックさんは驚くべき方法でワニを捕獲した。もと軍人でフロリダ州に住んで1年になるが、フロリダ州民ですらやらない危険なやり方でワニに立ち向かった。

その一部始終を捉えた動画では、家の庭先に現れた全長180センチほどの子供のワニにマリックさんが近づいていく。彼が両手に抱えているのは各家庭が外に置いている大きなゴミ箱だ。そのゴミ箱の蓋を開け、横に倒した状態でワニの方へ押し進めていくと、ワニは警戒して後ずさりをする。マリックさんはそのまま勢いよくゴミ箱を押し、ワニの頭がゴミ箱に入ったタイミングで蓋を閉めると、パニックになったワニはそのまま箱の中へ入っていった。すぐさまゴミ箱を垂直に立てて蓋を閉めるとマリックさんはゴミ箱に入ったワニを生息地である川へ連れて放し、ワニ騒動は一件落着となった。

はじめ近所がワニの出現に騒然とするなか、「誰もやらないなら自分が何とかしないと！」と思い手を挙げたマリックさんだが、実はワニの扱い方は何ひとつ知らなかった。ゴミ箱を使うのはとっさに思いついたアイデアだったが、陸軍での訓練が大いに役立ったそうだ。
このワニ捕獲の動画はインターネットで話題となっており、マリックさんの勇敢さに惚れてしまった女性も少なくない。「彼は独身なの？」というコメントすら飛び交っている。

確かに動画のマリックさんはヒーローのようにかっこいいが、決して真似すべき行動とは言えない。
オレンジカウンティは「ワニはリサイクルできませんので、蓋の青いゴミ箱には入れないでください。ワニに遭遇したらまずこちらのホットラインにお電話を」と冗談めかしくツイートしている。

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