日本では衆議院選挙が行われ、政治はまた新たな転機を迎えている。課題が山積みのなか、選ばれた人がどこまで公言を実行してくれるかに期待が集まっているが、市民の代表として社会を良くしようとしているのは決して人間だけではない。
カリフォルニア州パームスプリングの山間にある小さな街で、町長として大活躍しているゴールデンレトリバーがいる。フィリス・ミュエラーさんが飼っているマックスIIという名前の8歳の犬だ。
地方自治体といった行政機関を持たないこの街で、地元の動物愛護が人間以外の町長さんを選出しようと呼びかけたことから始まった。
初代町長はマックスⅡの前にフィリスさんが飼っていたマックスIで、多くの市民に親しまれていたが2期目の途中で息をひき取ってしまった。その後、フィリスさんはマックスIが紡いだコミュニティの絆を絶やさないよう、彼の血統を継ぐマックスⅡをペットとして迎え入れた。
マックスⅡは生後わずか11週間で町長に選ばれ、親善大使としてフィリスさんと一緒に街の人々や観光客にあいさつをしたり、近所の家や病院などを訪ねている。
「私たちは人々に親切で愛のあることだけをしています。マックスⅡは共和党とか民主党が何であるかはわからないけど、無条件であなたを愛する方法を知っています」とフィリスさんは笑顔で話す。
党や思想の枠を越えて人々のために尽くし、みんなから愛されるマックスⅡのような政治家があらわれてほしいものだ。
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