顔のパーツの配置が黄金比に近いほど、男性はハンサムで女性は美しいとされる。人間だけではなく猫にも黄金比が存在し、顔の長さや幅、目鼻口顎の位置のバランス、あとは耳の位置も対象となる。
もちろん猫のかわいさは見る人の主観によって変わるし、猫には猫独自のかわいいの判断基準があるだろう。
黄金比だけで測った場合、どの猫がもっとも美しく、どの猫がもっとも美しさからかけ離れているか(つまり醜いか)をアメリカのサイトがまとめている。それぞれのトップ3選を紹介したい。
<もっとも美しい猫種>
黄金比と1.62とわずか0.03という誤差で、以下の3種が並んで1位に選ばれている。
★ノルウェージャン・フォレスト
毛が長くて厚く、高貴でエレガントな見た目で、北ヨーロッパを原産とする猫。1000年以上前に海賊によってノルウェーに紹介されたのが始まりだと言われている。美しい容姿に加えてその歴史も魅惑的だ。(価格:$900〜$1500)
★ロシアンブルー
大きな耳にくるりと丸い目、シュッとした顎でキリッとした印象を与えるロシアンブルー。その完璧な顔に加え、シルバーの毛並みとブルーの瞳がとても魅力的だ。とても賢い種で、ドアを開ける、犬のように投げたおもちゃをくわえて戻ってくる、家のなかで入ってはいけない部屋を理解するといったことができる。(価格:$1000〜$1700)
★マンクス
日本ではあまり知られていないイギリス原産の猫で、普通の猫をあまり変わらないが丸顔で頬骨が高い。丸っこい体型で尻尾がないのが特徴だ。人懐こくて人間と深い関係を築く傾向にある。(価格:$500〜$1500)
<もっとも醜い猫種>
★1位:ヒマラヤン
ダントツで1位となったのは、黄金比から56.87という大差をつけたヒマラヤン。同じヒマラヤン種でも顔に違いはあるが、垂れ目で鼻が潰れ、顔のパーツがすべて中心に寄ってかなり不機嫌そうな表情をしているタイプは均整がとれているとは言い難い。ただその非常にユニークな顔が逆に愛らしく、SNSでも話題を集める人気猫であることも確かだ。(価格:$200〜$3000)
★2位:ピーターボールド
毛が無く肌が剥き出しになった猫ドンスコイとオリエンタルショートヘアの混種。大きな耳と逆三角形の輪郭が特徴だ。犬のように忠実で愛情深い性格だと言われる。(価格:$1700〜$3000)
★3位:ペルシャ猫
ヒマラヤンと顔の作りは似ているが、ふわふわの長い毛がゴージャス。古代エジプト時代から何千年も人々に愛されてきただけあって、とくに白いペルシャ猫は王女・王様の品格が漂う。(価格:$1300〜$3000)
以上、黄金比率からみた美しい猫とそうでない猫を挙げたがどう感じただろうか。「美しい」と「かわいい」は違っており、均整のとれた顔が必ずしもかわいいとは言えない。ブサ猫ブームでつぶれた不機嫌そうな顔に惹かれる人が増え、市場価値は高まっている。黄金比はあくまで猫選びや猫鑑賞の1つの指標として捉えた方が良いだろう。
関連URL: Beautiful Cats [The golden ratio reveals the most beautiful cat breeds]