庭に犬小屋を置き、飼い犬に鎖をつなげて飼う人は少なくなったものの、日本ではまだ見かける光景だ。
しかしテキサス州は10月、州知事であるグレッグ・アボット氏によって、犬を外で鎖に繋げて飼うことを違法とする法案が可決された。
2022年1月18日から有効となるこの新しい法案は、飼い主は犬を鎖やその他の重しを使って犬を縛り付けることを禁じている。何らかの理由で犬をひもでつなぐ場合、そのひもは3メートルあるいは犬の鼻から尻尾までの長さの5倍以上なければならない。そして歩ける範囲内に小屋や日陰、飲み水、雨風を避けられる場所があることも条件として明記されている。
この法案を守らず通報された飼い主は最大500ドルの罰金が課せられ、繰り返し行なった場合はB級の軽犯罪者として刑される。
テキサスアニマル・コントロール協会のジェミー・カントレル氏は、この法案は市民の抗議が原動力となって可決されたと言う。
昨年の寒波による大雪で外飼いの犬が寒さに苦しんだため、法によって犬たちの生活を向上したいと多くの人々が呼びかけを続けてきた。
外飼いの犬をめぐるこれまでの法改正は微々たる内容の改正だったが、市民の反対の声を受けて今回は大きな変更となった。新法案は多くの犬たちに新しい生き方を与えてくれるだろうと州上院議員でこの新法案を作ったエディー・ルーシオ氏も期待を込めている。
関連URL: New Texas Law Will Make It Illegal to Chain Up Dogs Outside Beginning in 2022