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逃げたペットのインコが生態系に悪影響

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ニュージーランドの動物といえば羊だが、ニュージーランド人にペットとして人気が高いのが鳥で国民の約6%が鳥を飼っている。
しかしオークランド大学の調査によると、オークランド地域では年に平均して331羽のペットの鳥が「迷子」となっており、その92%は外来種のインコだという。その羽数はあくまで飼い主が報告した件数なので、実際には未報告の数や意図的に飼い主が逃したケースを含めるともっと多いだろう。

外に放たれたペットのインコたちの多くは、飼い主がいなくても野生でたくましく生き延びている。そうした外来種のインコがもともと野生で生存していたニュージーランド原種の鳥たちの生態系を壊していると研究者たちは警鐘を鳴らしている。違う種の鳥たちが同じ餌や巣の場所を取り合うことになり、弱い方は生き残ることができない。
大学が7種のインコを対象に生存と寿命を調べたところ、生存率が最も高かったのは外来種のワカケホンセイインコとオオホンセイインコだった。この2種はハイブリッドできるためさらに増え続け、もはや頭数をコントロールすることが不可能な状況になっている。
ニュージーランド原種の鳥の40%は絶滅危機にあるとされ、外来種から生息地を奪われているだけでなく、病気を持ち込まれて死んでしまうケースも多々ある。

こうした自然界への悪影響を懸念し、オークランドは今年9月から外来種であるオキナインコやホンセイインコなどの繁殖と販売を禁止する予定だ。しかしオークランド市内で売れないのであれば市外へ移ろうというブリーダーの動きがすでにあり、国全体で対策を講じなければ根本的な問題解決にならない。ペットとして鳥を望む人々の意識を変えていく教育も必要で、長い道のりとなりそうだ。

関連URL: Escaped pet parrots pose ‘real problem’ to native New Zealand birds

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