アメリカオレゴン州は高級食材であるトリュフの名産地で、間もなくトリュフの採集シーズンが始まる。そのシーズンには毎年、「ジョリアド・北アメリカ・トリュフ犬チャンピオンシップ」というアマチュア向けイベントが行われ、嗅覚に自信のある犬たちが競い合う。昨年はコロナのため中止になったが、今年は2年ぶりに開催されることになった。
トリュフはキノコの一種で地中で育ち、熟すと独特の香りを醸し出す。その香りを探知してトリュフのありかをハンターに知らせるのがトリュフ犬の役割だ。彼らは訓練を通して、匂いを頼りに熟したトリュフだけを探し、見つけたらその場所に体を伏せてサインを送るという一連のプロセスを身につける。
このチャンピオンシップではどんな犬種の犬も参加することができ、リードにつながれた状態で制限時間内にいくつのトリュフを見つけられるかを競う。
予選では運動場のような会場で意図的に埋められた多種多様なトリュフを探す。その後決勝に残った5匹は山へ移動して、より現場に近い環境で実際に埋まっているトリュフを探し出さねばならない。嗅覚はもちろんだが、集中力と忍耐力、ハンターとの連携が勝利に大きく関わってくる。
オレゴンは地元の名産品であるトリュフを通して地元のレストランや観光業をさらに盛り上げようとしているが、より多くのトリュフを採集するためにはトリュフ犬の協力が欠かせない。この大会は今後プロとして活躍できるトリュフ犬、ハンターの育成に大きく貢献している。今年はどの犬が最高級トリュフを嗅ぎ分けて優勝できるか楽しみだ。
ワールドペットニュース
オレゴンで2年ぶりにトリュフ犬選手権開催
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