スコットランドで船の輸送コンテナのなかから1匹の片目を失った黒猫が見つかった。
その猫は「片目のジョー」というニックネームで親しまれ、スコットランド東沿岸部アバディーンシャーにある刑務所の敷地内でノラ猫として暮らしていた。
どういう経緯でジョーがコンテナに入ってしまったのかわからないが、発見されたときにはすでに船は港を出て運航中だった。船員はとりあえず航路途中にあった油田掘削装置に船を停め、スコットランド動物保護団体へ連絡。幸いにもジョーは保護団体が手配したプライベートヘリコプターで船から陸地まで帰ることができた。
保護団体スタッフのアイミーさんがジョーの体のマイクロチップを調べると、彼の本当の名前は「デクスター」で、5年前に飼い主のもとからはぐれて迷子になっていると判明した。
さらに幸運なことにアイミーさんはもとの飼い主と連絡が取れ、デクスターは5年ぶりに家族との再会を果たした。「いつもどこかへ行ってしまう猫で、数年前に見失ってから何の音沙汰もなかった。まさかデクスターが戻ってくるなんて信じられない」と飼い主のドルタさんは驚きを隠せない。
5年間「片目のジョー」としてずっとノラ生活をしていたデクスターだが、刑務所の受刑者に食べ物を与えてもらっていたおかげで健康状態に問題はなかった。
ドルタさんは今後もデクスターと刑務所を訪れ、お世話になった受刑者たちとの交流を続けるそうだ。
関連URL: One-Eyed Cat Missing 5 Years Found Alive in Shipping Container and Took a Helicopter Back Home