アメリカに住むレイアさんが毎日楽しみにしている日課はペットたちと散歩に行くことだ。彼女が手に握っている散歩ひもは3本。2本は2匹の犬のリードだが、もう1本の細いハーネスにつながれているのはなんと1羽の鳩。なぜレイアさんは鳩を散歩に連れているのか。2人の出会いは1年前にさかのぼる。
当時レイアさんはドイツに住んでおり、旦那さんはアメリカに住んでいた。彼女は家の庭でうずくまっている鳩を見つけて保護した。水と餌を与えて元気になったら外へ放とうと思っていたが、家で世話をしていた2週間の間に鳩はレイアさんや彼女の飼い犬とすっかり仲良しになってしまった。回復して外に出しても家に戻ってきてしまうため、彼女は鳩をエディと名づけて飼うことに決めた。
好奇心旺盛で愛情表現豊かなエディはすぐに大切な家族の一員となり、レイアさんは結婚してアメリカへ引っ越すことになったときもエディを手放すという選択肢は取らなかった。
犬と鳩をペットとして輸送しアメリカに持ち込むことは決して簡単ではなく、多くの書類手続きに加えて到着後は30日間の検疫・隔離をしなければならなかった。再び家族全員が会えたとき、エディはとても嬉しそうで、新しい家や環境にも少しずつ慣れていった。
旦那さんの飼い犬とも仲良くなり、今では2匹と一緒に散歩に行くのがエディの日課だ。レイアさんは鳥用のハーネスをエディに付け、ほかの動物に襲われそうになったときに保護できるようにしている。エディはハーネスを気に入っているようで、家族と一緒にいろんな場所に行けるのが楽しいようだ。
家の2階には居心地の良い巣箱があり、レイアさんが外で拾った小枝や植物をせっせと巣へ運ぶのが大好きなエディ。野生で暮らす普通の鳩とは違うけど、今日も大好きなレイアさんの肩に乗って幸せに暮らしている。
ワールドペットニュース
ハーネスをつけたペットの鳩が犬と散歩を楽しむ
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