デンマークで学校教師をしているキャスパーさんはある日、巣から追い出された1羽のカラスを見つけた。その瞬間から2人の不思議な友情関係がはじまった。
そのカラスはキャスパーさんを見つめながら羽を広げ、くちばしを開けて餌をほしがる素振りを見せた。弱っていてそのままでは生き残れないと心配したキャスパーさんは家に連れて帰り、「クロース」を名づけて自宅のガレージで保護することにした。
クロースはキャスパーさんに擦り寄るほど人懐こく、餌をもらいながら自宅の庭で水遊びをしたりして過ごした。
キャスパーさんは元気になったクロースを野生に放したが、それでもクロースは毎日家を訪ねてくる。甘えん坊のクロースにとっては自分を可愛がってくれる人間との時間がとても大切なのだろう。いたずら好きで財布からお札を引っ張り出したり、キャスパーさんの子供と無邪気に遊ぶ姿がかわいらしい。
キャスターさんが食べるものや飲むものを何でも試したがるクロースはコーヒーも口にし、味を気に入ってしまったようだ。毎朝キャスパーさんはクロース用にカフェインレスのコーヒーを淹れてあげるのが日課だ。朝ご飯を終えるとクロースはキャスパーさんの肩に乗り、頭を撫でてもらいながら眠りにつく。人間とカラスというめずらしい友情関係だが、心が通い合う2人の姿はとても穏やかで美しい。
ワールドペットニュース
毎朝カラスにコーヒーを淹れてあげる男性
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