9月29日、アメリカ東部を襲った未曾有の大雨の影響で、ニューヨーク市などでは大規模な洪水や停電が発生した。
多くの車や人々が洪水で立ち往生するなか、セントラルパーク動物園で暮らすアシカのサリーがプチ脱走をして全米でニュースとなった。
サリーは大雨でプールの水が溢れた際に囲いから逃げ出し、興味津々な様子でプールの周囲を歩き回っていた。飼育員はすぐにサリーの脱走に気づき、一部始終を近くで見守っていたため大きな騒ぎにはならず、サリーもしばらくしたら満足して自分のプールに戻ったそうだ。
セントラルパーク動物園は大雨と洪水のため閉鎖され、職員は動物の安全確保に専念したが、29日の午後3時までに水位が下がり、動物たちは再び生息地の中に収まることができた。すべての動物と職員は無事で、洪水によるケガなどもなかった。
ニューヨーク市では非常事態宣言が出され、いまだに街は混乱状態にある。動物園再開の目処もまだ立たないが、アシカのプチ脱走のニュースは災害の最中にいる人々の気持ちを和ませてくれたようだ。
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