アラスカ州で二番目に大きい空港であるフェアバンクス空港の周辺では、頭のない犬型のロボットが目を光らせて飛行機の安全を守っている。
「オーロラ」と名付けられたそのロボットは、コヨーテになりきって空港周辺の野鳥を追い払い、空港の滑走路に鳥が侵入するのを防ぐ役割をになっている。
オーロラはアスレチックで俊敏な動きを得意とし、岩をのぼったり、ダンスのような動きをしたりできる。ロボットを見た鳥たちはオーロラを天敵だと思い、こわがって空港から離れていく。
これまで空港は滑走路に入ってくる鳥に手を焼いており、1990年代には鳥の巣の周辺に豚をはなして鳥の卵を食べさせるといった案を実行した。近年はドローンで鳥除けのスプレーを噴射するというアイデアが提案されたが、反対意見が多く却下された。
このようなロボットの活用は、鳥に危害を加えたり、生態系を崩すことなく、人道的な方法で飛行機と鳥の接触を避けることができるとして注目を集めている。
ロボットのパネルを交換すると、コヨーテモードからキツネモードに変わって違う動きをするようだ。
空港は今後もオーロラの試運転を続け、鳥だけでなく、カモシカや熊などの大型動物に対しても有効かどうかを検証する予定だ。
関連URL: Headless, dog-sized robot to patrol Alaska airport to prevent bird strikes