6月2日、オレゴン州ベイカー郡の山の中で車が土手から小川に転落し、車に乗っていた男性と飼い犬が救助された。ひと通りのない山奥で奇跡的に助かったのは、飼い犬による懸命のSOSが功を奏したからだった。
救助されたブランドン・ギャレットさんは、家族と近くのキャンプ場に滞在しており、事故当日は1人で4匹の飼い犬を車に乗せて運転していた。
オフロードの川沿いの土手を運転中に車が横転してしまい、電波もつながらず立ち往生していると、車のなかにいた飼い犬のうちの1匹がキャンプ場にいる家族のもとへ走っていった。家族がいた場所は事故現場からなんと8キロも離れていたが、その犬は迷うことなく家族のもとへ辿り着き、家族にブランドンさんが危険な状況にあることを伝えようとした。
異変を感じ取った家族はすぐにベーカー郡保安官事務所に連絡して捜索を依頼した。
その間、ブランドンさんは横転した車からなんとか這い出て、ほかの3匹の犬とともに渓谷で一夜を明かしていた。
ベーカー郡保安官事務所によると、家族は翌朝ブランドンさんの車を発見したが、崖の多い入り組んだ地形のため車両が入れなかった。すぐに捜索救助隊が出動し、ブランドンさんの居場所を突き止めると、ロープにつながれた救助用のバスケットを使って彼と犬たちを救助した。
全員ケガもなく救助できたのは、いうまでもなく家族へSOSを届けた犬のおかげだ。主人を救うために、8キロも離れた家族の居場所に戻ることのできた頭の良さと本能に、プロの救助隊も感嘆したことだろう。
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