オハイオ州シンシナティに住むスミスさんは、ジャーマンシェパードのハドレーと暮らしている。彼女にとってハドレーは最愛の存在で、自分の「精神的サポートアニマル」として登録しているほどだ。
そんなハドレーに信じられない悲劇が襲った。何度か連れて行ったことのあるペットサロンにハドレーのシャンプーと散髪を頼んだところ、数時間後にサロンから誤ってハドレーのしっぽを切ってしまったという電話がかかってきた。
急いでスミスさんが駆けつけると、愛犬は大量に出血し、しっぽの先が数センチ切断されてしまっていた。骨にも損傷があったため病院で治療をし、8週間経ってやっと良くなったのだが、ハドレーにはトラウマが残り、1000ドル相当の医療費請求書もスミスさんの手元に残った。
ケガを負わせたサロンはネットでは「休業中」となっており、実際に店を訪れるとドアに閉店の張り紙がしてあった。
スミスさんは直接サロンに連絡が取れないため、保険会社であるグランジ・インシュアランスにクレームを出すことにした。しかし、保険会社からの回答は彼女が求めているものではなかった。
「賠償責任補償は、被保険者が引き起こした、あるいは被保険者に起因する対人・対物損害を補償するものである。ただし、被保険者の管理、保管、または支配下にある物に対する物的損害は補償の対象外であり、これにはグルーミングサービスを受ける動物も含まれる」
つまりグルーミングサービスを受けるペットは賠償の対象とはならないのだ。
スミスさんは賠償請求を諦めたが、この一件について広く世間に知らせる必要があると感じている。
「愛犬をサロンに連れて行くとき、サロンで万が一の事故があってもその補償が受けられない可能性があることを認識し、どのサロンに愛犬を託すべきかを慎重に選んでほしい」と切実に訴えている。
ワールドペットニュース
サロンで愛犬がしっぽを切られ大ケガをしたのに保険金はゼロ
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