アリゾナ州当局は12月中旬、フェニックス地域の動物園でチーターとマウンテン・ライオンを含む6頭近くの動物が鳥インフルエンザに感染して死亡し、ほかの動物も発病したと発表した。
マリコパ郡公衆衛生局の報告によると、フェニックスから西に20マイルほど離れたリッチフィールド・パークにある「ワイルドライフ・ワールド動物園水族館」は、鳥インフルエンザに感染した可能性が高いとことで、検査を行なうためにアリゾナ州農務省に病気の動物を搬送した。
ワイルドライフ・ワールド動物園のジョリーン・ウェスターリング氏がUSA TODAYに語った情報によると、2頭の大型ネコ科動物と3羽の大型鳥類(チーター、マウンテン・ライオン、スワンフェン、クッカブラ、インディアン・グース)がウイルスに感染して死亡した。
ホワイトタイガーも陽性であったが、治療が効いているようで、完全に回復する見込みだと言われている。
郡保健所は動物園と協力し、感染した動物と密接、あるいは長時間接触したと考えられるスタッフやボランティアを特定し、確認作業を進めているところだ。
「数頭の大切な動物を失ったことは深い悲しみですが、私たちの迅速な対応、そしてマリコパ郡公衆衛生局と州および連邦政府機関の貴重な支援のおかげで、影響が限定的であったことに感謝しています」と、ワイルドライフ・ワールド動物園のクリスティー・ヘイデン代表は述べている。
動物園での鳥インフルエンザ感染はアリゾナ州で3例目、マリコパ郡では2例目である。アリゾナ州では、動物園から約100マイル南東のピナル郡にある商業農場でも感染が発生した。
さらに水曜日、州北東部の保健当局によると、動物園から190マイルほど北東にあるココニーノ郡で排水からウイルス陽性反応が出たという。
動物園で暮らす希少動物が命を失ってしまったのは非常に悲しい。アリゾナ州を中心とした感染が早く収束し、明るい新年を迎えてほしいものだ。
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