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イギリスのベッドフォードで、好奇心旺盛な猫が10mの木のてっぺんに登ってしまい、3日間身動きがとれなくなっていたところを救出されるというハプニングがあった。
生後8ヶ月の子猫、キャスパーが登ったのは近所の大きな松の木だった。
飼い主のタウゼフ・ナワズさんによると、キャスパーが散歩に出かけたことに家族が気づき、鳴き声を追ったところ、キャスパーが木に登って降りられなくなっていることがわかった。
まず消防士が駆けつけて、ハシゴなどを使って努力したものの、キャスパーには届かず、樹木医を呼ぶことにした。しかしその樹木医もやはり10mの高さまで到達できず、家族はfacebookを通して助けを求めた。
そこで紹介されて、翌朝にやってきたのが「エデン・ツリー・スペシャリスト」に所属する樹木医アリステアさんだ。彼はなんとか木の頂上までたどり着き、キャスパーを抱えて地上に降りることができた。
「エデン・ツリー・スペシャリスト」のディレクター、サミュエル・ダドリーは、「これは典型的な樹木医の仕事ではありませんでしたが、動物愛好家として、喜んでお手伝いさせていただきました。私たちの技術を思いがけない形で使うことに、いつもやりがいを感じます」とコメントした。この猫救助に対する請求はしなかったそうだ。
キャスパーを愛してやまないタウゼフさんの母親は、キャスパーが木から降りられなかった3日間は生きた心地がせず、無事に救助してくれた樹木医を「ヒーロー」と呼んで感謝したそうだ。
飼い主家族は、地元のコミュニティや隣人、facebookで支援を申し出てくれた人たちにも感謝しており、「みんな素晴らしい人たちでした。感謝の気持ちでいっぱいです。キャスパーは今、よく眠り、よく食べていますが、このトラウマ的な経験を乗り越えるにはあと数日必要かもしれません」と笑って語った。