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アメリカでは鳥インフルエンザに感染する猫が増加し続けている。
オレゴン州では2月、鳥インフルエンザに汚染されたペットフードを食べた少なくとも2匹の猫が安楽死させられた。
オレゴン州とワシントン州の当局は、Wild Coast LLC社が製造したペット用生フードのサンプルから鳥インフルエンザ・ウイルスが検出されたと警告した。
そのペットフードを食べたオレゴン州マルトノマ郡に住む猫2匹が病気になり、獣医師と相談した結果、病気の程度が重かったため、飼い主は安楽死させることに同意したという。
いずれのケースでも、獣医師は州当局に病気を報告した。職員は猫や餌の空き容器からサンプルを採取した。州と連邦の研究所で検査した結果、猫と餌から鳥インフルエンザが確認された。ワシントン州当局も未開封の容器を検査し、ウイルスを検出した。
その結果、感染源はWild Coast社の骨なし放し飼いチキン・フォーミュラで、賞味期限は12月であることが判明した。
米国農務省によれば、今年少なくとも24匹を含む数十匹の家猫がH5N1に感染している。その多くはウイルスに汚染された生乳や生のペットフードを摂取した後に感染した。
H5N1ウイルスに感染したペットの症状は、発熱、嗜眠、食欲低下、目の充血や炎症、目や鼻からの分泌物、呼吸困難、振戦や痙攣、失明などの神経障害の兆候などである。
これらのペットフードが原因で人に感染したケースはないものの、ウイルスが目、鼻、口に入ると人に感染する可能性があるので十分な注意が必要だ。
関連URL: 2 Oregon cats euthanized after eating raw pet food tainted with bird flu