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55年間労働を強いられていたゾウがついに自由の身に

海外

タイの森のなかで、生まれてから55年間ずっと鎖につながれ、朝から晩まで切った丸太を運ぶ労働をさせられていたゾウの「タイニー」がついに解放された。

何十年もの間、タイの伐採業者は重い木の幹を伐採するためにゾウを使っており、ゾウは過酷な状況下で苦痛を強いられていた。タイ南部象基金によると、現在ではこのような慣習はタイ全土でほとんど禁止されているという。しかし、タイニーを所有していたような一部の伐採業者は、警告にもかかわらず、この危険で非人道的な方法を使い続けている。

タイニーの状況を知った動物保護団体「Planting Peace」はすぐに救済へと動き出した。団体スタッフのアロンさんは、タイニーを実際に見て衝撃を受けた。
タイニーは休むことも許されず、日の出から日没までひたすら重い丸太を運び続け、歩みが遅いと飼い主に槍で突かれていた。彼の目の上はくぼんでおり、あばら骨や背骨がはっきりと見え、深刻な栄養失調であることは間違いなかった。

アロンさんらはタイニーの飼い主に連絡を取り、交渉を始めた。最終的に飼い主はタイニーを自由にするための十分な資金を確保できれば、タイニーをトラクターと交換することに同意した。すぐに「Planting Peace」がソーシャルメディアで寄付を募ったところ、世界中の多くの動物愛好家が寄付金を送り、目標金額に達することに成功した。

体に巻きついていた重い鎖が55年ぶりに外され、タイニーはついに自由の身となった。
Planting Peaceはタイニーに新しい家を見つけ、象の保護区であるFollowing Giantsに移した。
長い間自分を縛っていた鎖から解き放たれたタイニーは、はじめて泳ぐために近くの川に入った。彼は嬉しそうに頭を水面に沈め、川岸でくつろぎながら、目の前に広がる明るい未来を受け入れた。

「ゾウがはじめて自由に歩く姿を見るのはいつも感動的です」とアロンさんは言う。
動物としてあるべき姿を奪った人間の罪は大きいし、まだタイニーのようなゾウが世界のどこかで苦しんでいると思うと胸が痛い。こうした現状を知り、私たちに何ができるかを考えることも大切だろう。

関連URL: Watch The Moment This Elephant Is Freed From Chains After 55 Years

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