
かつてはゴミをあさる害獣「トラッシュ・パンダ」と呼ばれていたアライグマが、アメリカで「ペットにしたい動物」として人気を集めている。
この変化の背景には、実際にアライグマ自身が人慣れしており、人間にかわいく見られるように「進化」しているという事実がある。とくに都市部に住むアライグマは鼻が低く、かわいらしい見た目に変わってきている。
テネシー州では、州民からの「アライグマをペットにしたいという要望」に応えるため、共和党の議員らが法整備に着手し始めた。この法案が可決されれば、飼いならされたアライグマの飼育が容易になる見込みだ。
ジョーイ・ヘンズリー上院議員とキップ・キャプリー下院議員が提出したその法案は、ペットのアライグマを飼育するために現在必要とされている許可証の料金を免除する。
ただし、そのアライグマが合法的な入手先から得られたものであること、ワクチン接種を受けていること、外来種であること、野生から捕獲されたものではないこと、そしてテネシー州野生生物資源局からアライグマの飼育許可証が発行されていることが条件となる。
アライグマはリビングではなく裏庭にいるべきだと考える人もいるが、州民であるダルトン・キンマンさんはペットとしてアライグマを飼うことをそれほどおかしい考えだとは思っていない。
キンマンさん夫妻はNews 2に対し、テネシー州ドネルソンに住み始めてからここ2、3年の間に、10匹から30匹のアライグマを目撃したと語る。
「彼らはここを駆け抜けていくし、裏口からも見えるんだ。裏のデッキに上がってきて、うちの犬たちに挨拶するし、すごくフレンドリーなんだ。僕たちは彼らが大好きだよ」とキンマンさんは笑顔で話した。「まるで家の中に入りたいみたいなんだ。ガラスをトントンと叩いてくる。まるで世話をしてほしいと頼んでいるみたいなんだ」。
キンマンさんは、この法案が可決されれば迷わずアライグマをペットに迎えたいと考えている。
「ペットになったら、朝は猫のように抱きしめて一緒に過ごしたり、冷蔵庫からソーダを取ってくるようにしつけたりするだろうね。だって親指があるんだから。それを使わない手はないよ」と笑う。
「ペット化の問題はないと思う。私たちは犬や猫を飼い慣らしてきたし、アライグマも自ら飼い慣らされたいと思っているみたいだ。多くの人が真っ先に懸念するのは狂犬病だろうが、それは簡単に検査や治療ができ、対処できる問題だ」と楽観視している。
一部の共和党議員はNews 2に対し、現在違法であるペットとしてのアライグマの飼育を希望するテネシー州民が多数いると語った。
「テネシー州でどれほど多くの人々が『待ちきれないよ。すごく楽しみだ、ありがとう!』と連絡をくれたと思いますか?本当に大勢います。数百人、もしかすると数千人かもしれない」と、ジェレミー・フェイソン下院議員は語った。
この法案は、3月23日(月)に上院本会議で最終採決が行われる予定だ。下院では現在も委員会審議の過程にある。可決されれば、同法は2026年7月1日に施行されることになる。
アニメ「あらいぐまラスカル」のような、人間とアライグマのほほえましい共存がテネシー州で実現するのだろうか。今後に注目したい。
関連URL: Want a pet raccoon? Tennessee lawmakers consider making it easier








