
猫は、ときに私たちの気持ちを代弁してくれるような表情を見せる。茶トラの猫「チャック」も、そのひとりだった。
ある日、飼い主のクリステンさんが撮影した動画に登場したチャックは、要求が通らず泣き叫ぶ娘さんを前に、なんとも言えない表情を浮かべていた。まるで「ママ、この子どうにかならないの?」と訴えているようだ。
耳をつんざくような子どもの声を聞きながら、チャックはじっとその様子を見つめる。目元はピクピクと動き、耳は後ろに倒れ、その表情からは「もう限界です」と言わんばかりの困惑が伝わってくる。
この動画はたちまち話題となり、コメント欄にはチャックへの共感が殺到した。
「この子、絶対に『この家から出してくれ』って思ってる(笑)」
「目がすべてを語ってる!」
「チャック、よく頑張ってる!」
そんな声が寄せられた。
その後、ようやく静かな時間を取り戻したチャックは、ママに撫でてもらいながらリラックス。騒がしい1日の後には、やっぱり猫マッサージと静かな「ひとり時間」が必要だったのかもしれない。
ところで、チャックは本当に「妹をどうにかして!」と思っていたのだろうか。
もちろん、猫が人間のように「この子の育て方は間違っている」と道徳的な判断をしているわけではない。私たちが「批判的な顔」と感じる猫の表情は、不快感や緊張、集中、ストレスなどを表していることが多い。
猫は、耳の向き、瞳孔、ひげの動き、まばたきなど、さまざまなボディランゲージで気持ちを伝えている。リラックスしているときには目を細めたり、ゆっくりまばたきをしたりする一方、不安やストレスを感じると瞳孔が大きくなり、耳を後ろに倒すことがある。
そう考えると、チャックのあの表情も「批判」ではなく、単純に「この音、ちょっと苦手なんだけど……」という反応だったのかもしれない。
とはいえ、あの「もう勘弁して」という顔は、子育て中の親なら思わず「わかる!」と言いたくなるほど絶妙だった。








