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黒猫が捨てられやすい衝撃の理由とは?

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 欧米では、宗教弾圧の歴史の中で黒猫を「魔女の手先」などとして嫌らった歴史があるため、それが遺棄の理由かと思いきや、じつはそうではない。黒猫が遺棄される最大の理由は、「最近の流行に適していないからだ」というのだ。

 黒猫は、過去さまざまな弾圧を受けてきた。しかし、黒猫には幸運のシンボルであるという言い伝えも数多く存在し、黒猫を吉兆として大切にする人もいる。しかし、RSPCAによると、現在保護している1000頭の猫のうち7割以上が黒猫で、その黒猫を遺棄した理由は、「最近流行のセルフィー(自撮り)に向いていないからだ」と分析する。

 黒猫が遺棄されやすい理由はそれだけではないだろうが、黒という単色でマーキングもないため、黒猫を上手に撮影するのはたしかに至難の業だ。携帯カメラで手軽に自撮りし、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)でその写真を公表したいと思っても、黒猫だときれいに撮影できず、気に入らない飼い主が黒猫を捨ててしまう、というのだ。

 RSPCAでは、「猫を色で差別したりせず、猫の個性や性格を大切にしてほしい」と訴えている。黒猫の多くは非常に温厚で、人なつこく甘えん坊な性質をもっている。一度黒猫を飼ったことがある人は、次もまた黒猫を求めるなど、その本質で選べば嫌われることはないはずだ。

 イングランド中部のノッティンガムシャー州エドウォルトンの猫シェルター「ザ・ミルウッド・キャット・レスキューセンター」では、先週だけで9頭の黒猫を保護した。運営者のロニー・マクミランさん(71)は、毎年約300頭の猫の面倒をみているが、今年は黒猫の数が特に多いと言い、「英国では茶トラが一番人気。黒猫を見せると他の色柄の猫はいないのかと聞かれる」と話す。また、慈善団体キャット・プロテクションでも、他の毛色の猫に比べると黒猫の新しい飼い主を探すのは4倍の時間がかかる、と嘆いている。

関連URL: 「デイリーメール」掲載記事(英文)

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