中国・福建省で漁師をしているカイ・チェンツーさん(48)がトラックに載せて運んだものは、体長4.5メートル、体重2トン以上もある若いジンベエザメ。ジンベエザメは、大きいものになると体長が10メートル以上になり、100年以上も生きることがあるとされる。そして、ジンベエザメは中国でも捕獲や売買が禁じられているワシントン条約の絶滅危惧種。しかし中国では、フカヒレはジンベエザメのものが最上級とされているため、闇市場で取り引きされることがあるという。
船長であるチェンツーさんは「仕掛けていた網に巨大な生物が突き破って入ってきて、中にいた魚を食べようとした。それは逃げようとしていたけれど、まもなく死んでしまった」と地元メディアに語り、取引が禁止されている絶滅危惧種だったことを気にかける様子はなかったという。
市場で売るためにトラックの上にくくりつけられたジンベエザメは、荷台からはみ出し、尾っぽはフロントガラスの前方から地面すれすれに垂れていて、前方が見えにくい状態で30分ほどかけて運ばれたとか。このジンベエザメは漁業局の調査が入る前に、市場で1万~2万元(約16万~32万円)ほどの価格で売れたのではないか、といわれている。
ワールドペットニュース
絶滅危惧種のジンベエザメをトラックで運ぶ中国の漁師
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