ワシントン州に住むキング夫妻は、愛犬のケイティを連れてモンタナ州を旅行していた。しかし旅行中にケイティがホテルから抜け出してしまい、行方が分からなくなってしまった。
ケイティは人が好きだが、驚いたり物怖じしやすい性格。そんな彼女が広大な国立公園の近くで迷子になってしまったことは、キング夫妻にとって大きなチャレンジだった。
妻のキャローレは郵便配達の仕事があり、旅行後はすぐに職場に戻る予定だった。しかし迷子の愛犬を置き去りにして帰るわけにいかず、仕事を辞めてモンタナ州にとどまり、ケイティの捜索にあたることにした。
夫妻はソーシャルメディアに呼びかけ、ケイティが迷子になったカリスペルという小さな町で何100枚もの捜索願いのチラシを配り、ケイティに関する問い合わせ電話にも真摯に答えた。そして休む間を惜しんで車を走らせ、「ケイティ!」と大声で呼びながら何マイルも歩き続けた。
捜索開始から57日目、地域住民の協力のおかげでついに木陰に隠れているケイティを見つけることができた。夫妻はケイティを抱きしめ、感動の再会を果たした。
彼らの再会を地元住民も祝福し、続々と夫妻のもとへやってきた。
「多くの人が車を止めて私たちにハグをしてくれるの。私たちがケイティを見つけたことを地域住民全員が知ってるんだと思うわ」と妻のキャローレは言う。
夫妻がケイティを獣医に連れていくと、「この子があの有名なケイティなのね!」と医師も涙を浮かべて喜んだ。
ケイティは5.5キロ痩せ、脱水症状と栄養不足で弱っていたものの、休養すれば完全に回復できる見込みだ。
「絶対にあきらめなかった。希望を捨てませんでした。ケイティの捜索で私たちが得たの最大のものは、見知らぬ人々の優しさでした」
夫妻は地元住民への感謝の意を述べ、愛犬とともに自宅へと戻った。
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