オーストラリアクイーンズランドにあるカランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリーで飼育されている雄コアラのローグ。彼は「世界一セクシーなコアラ」と称され、世界中にファンを持つ人気者だ。
人気の火付け役はイギリスの写真家ロス・ロングで、彼が撮影したローグの写真がインスタグラム上でたちまち話題となった。
ローグはV字に分かれた木の枝に器用に腰かけ、上半身をねじらせてポーズ。
写真のキャプションには「私をフランス娘の1人だと思って描いてよ」という映画タイタニックの名セリフが書かれている。
メディアではこのローグの姿が「セクシー」、「魅惑的」と描写され、「こっちに来いよ」と女性を誘うようなポーズに称賛が集まっている。
「たしかにローグは艶かしいポーズをするわね。ローグは誰からも愛されている。体重が9.4キロあって、ここにいる雄の中で1番大きいのよ」とサンクチュアリーの飼育員であるエクレストン氏は言う。
ローグは現在5歳で、カランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリーで生まれ育った。彼はサンクチュアリーでまもなく始まるコアラ繁殖プログラムにおいて、リーダー的な役割を担うと期待されている。
「ローグの父親はとてもハンサムで、父親の容姿や動きを間違いなく受け継いでいるわね。いまやローグは世界的なスーパースターだから、多くの雌コアラが放っておかないでしょう」とエクレストン氏は笑って話す。
1日20時間眠り、起きている時間は大抵食べているというのんびりとしたライフスタイルを送るコアラだが、野生のコアラの多くは生息地を失ったり、他の動物に襲われたり、病気や交通事故に遭ったりと、危機的な状況のなかで暮らしている。
サンクチュアリーでは病気や怪我に苦しむ野生コアラの保護と飼育をしており、昨年は1万1000頭のコアラの手当てをした。また、コアラという可愛らしくてオーストラリアの象徴ともいうべき動物を守るため、人々への教育活動も精力的に行なっている。
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