30歳の男性パウルは、彼が飼っているハールソという名前のダックスフンドの隠れた才能に気づいて驚いた。
たまたま冗談でハールソの頭に犬のおもちゃを載せてみたところ、まるで銅像のように静止して頭上のおもちゃが落ちないようにバランスをとっていたのだ。

ハールソが頭上に載せられるのはおもちゃだけではない。
水の入ったコップ、丸いアボカド、3つ積み重なったドーナッツ、トイレットペーパー、水筒、クッキーなど、あらゆる形のものを頭上に載せてしまう見事なバランス感覚。
パウルが教えたことは一度もなく、ハールソはみずからそのバランス遊びを楽しんでいるようだ。重すぎるものを除き、どんなものも1回目のトライで上手に頭に載せてしまう。

蝶ネクタイをつけ、丸い目を上に向けてバランスをとるハールソの姿はとても愛らしく、彼のインスタグラムのフォロワーは9万4000人を超える人気ぶりだ。
ハールソの熱狂的ファンがあつまるVIPファンクラブまででき、「どうしてもハールソに会って触ってみたい」という要望メッセージが絶えずパウルに届くそうだ。

ハールソは2019年Webbyアワードの受賞、ギネス世界記録の更新、北アイルランドでのソーシャルメディアでその年最も話題になった人に選ばれたりと、輝かしい功績を納めている。

世界中にファンを持つハールソだが、名声を得ても彼は以前と変わらない様子だ。
「ハールソはすごく偉そうで、プリマドンナ的なところがあるんだ。有名になってそうなったわけではなくて、もともとそういう性格なんだよ」とパウルは笑う。

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