10月31日、イリノイ州シカゴにある弁護士事務所が特別なセレモニーを行い、2歳のラブラドール犬を事務所で初めての「エモーショナル・サポート・ドッグ(心のサポート犬)」として導入すると宣誓した。
「ハッティー」という名のラブラドール犬は、特別な訓練を経て心のサポート犬となった。弁護士事務所では9時から17時まで、わいせつ行為や暴行被害にあった子供や精神障害を持つ被害者を癒す仕事をする。
裁判所での証言中や、検事やそのほかの職員との面談のときも、被害者に寄り添って精神的な支えとなることが期待されている。
「性犯罪の被害者や年齢の低い人々にとって、刑事司法制度は戸惑ったり恐れを感じることもあります。被害者は私たちの仕事の中心にあり、被害体験を何度も口に出すことでトラウマを引き起こすかもしれないという危険も認識しています。このたび事務所のチームにハッティーを迎えたことを嬉しく思っています。彼女は被害者にとって最も苦難な状況において、被害者に慰めや平和を与えてくれるでしょう」と州弁護士のキム・フォックスは述べた。
ハッティーは年間約200件の事件を担当し、1ヶ月に2回ほど被害者と同伴して法廷にも行く予定だ。
ハッティーの養育費に税金は使われず、事務所は募金で餌や設備などの費用を賄っている。業務外では、特別なトレーニングを受けた事務所の2人の職員のもとで世話を受けている。
今後ハッティーが多くの被害者の心の支えとして活躍することを期待したい。
関連URL: Labrador sworn in at Chicago state's attorney's office as emotional support dog