朝早くに猫がベッドに登り、あなたの顔を前足でポンポンと叩いて起こそうとする。そして餌をくれるまでひたすらミャオ〜ミャオ〜と苛立たしく鳴き続ける。それはあなたの猫がとりわけ食いしん坊だからではなく、猫にとって自然な餌の時間だということを伝えているに過ぎないのだ。
動物行動の専門家であるザジー・トッド氏の説明によると、猫は自然的に1日5回食事をするようになっている。ペットには1日2回の餌やりが一般的だがそれは適切とは言えない。猫は狩猟動物であり、野生では1日中獲物を見つけては食べるを繰り返しているからだ。野生の猫は1日に大体10匹のネズミを捕まえ、その度に1匹つずつ食べている。
飼い猫であっても、そうした猫本来の食生活に合わせて、1日に与えるべき餌の量を5回に分けて与えることが望ましい。餌がたくさん入っていると、猫自身が自制心を持って数回に分けて食べるのは難しいかもしれない。飼い主が日中働きに出ていると5回も餌をあげることはできない。そんな場合はタイマーを設定すると自動的に餌を出す餌やり機を導入するのも良いだろう。
毎朝餌をねだって大騒ぎするようであれば、夕方の餌は少なめにし、寝る直前に少し多目の餌をあげるようにする。そして猫が寝る前にはできるだけ疲れる遊びをさせるとぐっすり眠ってくれ、早朝に飼い主を起こしにくるのを防げるはずだ。
「歴史的に見ると、猫は犬ほど長くペットとして人間に飼われていない。猫にまだ少し野生的な部分が残っているのも仕方ない。仮に人類が突然滅亡してしまったとしても、猫は外に出て幸せに自活していくでしょうね」とトッド氏は笑って語っている。
ワールドペットニュース
あなたが飼い猫に1日5回エサをあげるべき理由
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